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今は夜v
悟飯はピッコロを待たせていた。
『アレ』をするために・・・
しかし、ピッコロの表情は相変わらず浮かない。
そうこうしているうちに、悟飯が可愛らしい衣装を着て登場した。
チャイナ服に四龍球の乗った帽子。
あの登場(劇中)した時の衣装だ。
『じゃあ、始めますv』
ピッコロの前にちょこんと立ち、にっこりと微笑んだ。
『アレ』というのは、ピッコロのために悟飯が作詞作曲をして、踊りを踊るという
踊っている本人は楽しいのだろうが、見ている方はどうかと思うものだった。
悟飯は歌いながら踊りだす。ピッコロはそれをただ、黙って見ていた。
実に涙ぐましい師弟愛だ。
見ているだけなら可愛い悟飯がお尻や腰をフリフリしながら踊るので、ニヤケものなのだが、
歌われる歌が・・・ちょっと寒い。
『よ〜く考えよ〜♪ピッコロさんは宇宙人〜♪』
どこかで聞いたメロディー・・・
ピッコロ、いつまで耐えられるか。
しかしふと、何か企みついた表情を浮かべて、席を立つ。
『・・・?ダメですよ!!まだ終わってないんですから。』
悟飯は踊りを中断してピッコロに正した。
『いやな、踊りはいいのだが・・・衣装がな・・・』
『え?!これじゃお気に召しませんか?』
一番似合っていると思っていた衣装なので、ちょっとショックだった。
『その服はいつも見ている、だからたまには違うのを見たい。』
珍しいことを言われたので、悟飯はきょとんとなった。
『・・・?違うのっていっても・・・、思いつかないんですけど・・・』
困った表情を浮かべた。
『俺が今、出してやる。』
ピッコロは悟飯の頭の上に手のひらをかざした。
魔法により一瞬で衣装チェンジした。
『・・・・っ!!!なっ!!!!なんですかっ!?コレ!!!』
悟飯は真っ赤になってしゃがみこんだ。
無理もない。
悟飯の格好・・・
それはいつもピッコロがつけているマント。
・・・それだけ。
その下には何もない。
はだかエプロンならぬ、はだかマントだ。
『こっ・・・これじゃあ、丸見えじゃないですか!!』
下手に素っ裸より恥ずかしい。
悟飯は一生懸命に色々と隠そうと努力している。
『今日はヴァレンタインなんだろ?』
ピッコロはニヤニヤしながら席に戻る。
『いっ・・・イジワル・・・』
半ベソをかきながら、ピッコロを見る。
そして渋々と踊り始めた。
その辺は変に律儀な悟飯だった。
服を着ていればなんでもない振り付けなのに・・・
先ほどまでは元気に踊っていたのだが、さすがにこれでは同じようには踊れない。
腰も振れないし、足も内股・・・
恥ずかしがるその表情もなんとも言えない。
『〜〜〜っ!!やっぱり無理です!!』
悟飯はまたしゃがみこんでしまった。
するとピッコロは立ち上がり、悟飯の肩に手を置いた。
『・・・俺も無理そうだ・・・』
『・・・え?』
『・・・大人しく見ていられん。』
いきなりキスをされる。
『・・・っ!!』
そしてそのまま押し倒されてしまった。
『やっ・・・っ・・・・だめっ・・・です・・・』
今のピッコロには、そのもがく姿さえもいい刺激になる。
ピッコロの唇は悟飯の体から離れることなく、徐々に下の方へ移動していった。
感じるところをなじられると、ピクリと反応した。
次第に悟飯の体も熱くなって、ピッコロからもたらされる快感を愛しいと思い始めていた。
『・・・これでは、いつもと変わらんな・・・』
ふと荒い息の中でピッコロがこぼす。
『そうですね・・・せっかくのヴァレンタインなのに、結局ピッコロさんに「してもらう」形になっちゃう・・・』
悟飯はすこし考え込んだ。
『じゃあ・・・こう言ったら・・・少しは変わります?』
ピッコロは不思議がった。
『?何を言うんだ?』
するとピッコロをじっと見つめ、恥ずかしげに瞳をそらしながら口を開いた。
『恥ずかしいから、一回しか言いませんからね・・・』
『・・・?・・・ああ・・・・・・』
悟飯はピッコロの耳に唇を近づけて・・・
『・・・チョコレートほど甘くないけど・・・、溶けないから・・・ゆっくり味わってね・・・』
悟飯から正式に解禁宣言が出された。
言い終わると、真っ赤になった。
そんな悟飯を見てピッコロは我慢しきれなくなり、また勢いよく押し倒した。
唇を貪り、首筋や胸元にキスマークを思いっきりつけまくった。
これは自分のものだと印をつけるかのように。
『・・・ピッコロさん・・・、ゆっくり・・・ね・・・、焦らないでください・・・』
困った笑顔を浮かべた。
『悟飯・・・、チョコとやらは食したことはないから知らんが、お前ほど甘くて美味なものは、この世に存在せん・・・』
悟飯の体の割れ目に指を滑らせる。
耳の元で囁かれる低い声にゾクゾクした。
溶け出さないはずの体から濃度の濃い液体が流れ出す。
『・・・ゆっくりもできんな・・・』
悟飯の反応にニヤニヤしながらピッコロが答える。
『ピッコロさんがいけないんですよ・・・、こんな風になるようなこと言ったり、やったり・・・』
悟飯の腕がピッコロの首に絡みつく。
どちらからともなく、深くて長いキス・・・
キスしながらベッドに移動して、服を脱いだ。(器用だ)
ピッコロは悟飯の内部へ自分の盛り勃ったものを挿れ込む。
唇から長い舌、下腹部からも進入されて、苦しそうに体をよじる。
荒い息をしようにも、全てが塞がれている状態に近いために、それが許されない。
『・・・・・・ふっ・・・・んんっ・・・!!!』
頭の芯がクラクラするほど、貪り尽くされている感触。
苦しさのせいで、緊張した内部が挿入しているピッコロを締め付ける。
『・・・くっ・・・・・・、悟飯ッ・・・!!』
あまりの快楽にピッコロが悟飯の唇を開放して、声を漏らした。
『・・・はぁっ・・・・ピッコロさっ・・・んっ・・・』
やっとできる息でも足りない、次の瞬間からピッコロの激しい突き上げが攻めてくる。
『あっ!!ああっっ!!・・・すっ・・・すごっ・・・いっ・・・・・・!!』
容赦なく攻めてくる快感の渦、弾む喘ぎ声が部屋中にこだまする。
ゆっくりと優しくしてやりたいのに、悟飯の体の気持ち良さに、我を見失って体を動かした。
『・・・っ・・・悟飯・・・っ・・・、愛してるぞっ・・・!!』
夢中になる。
体の芯が、心の奥がウズウズとなり、胸がキュンと締め付けられる。
ピッコロへの愛しさで、涙がこぼれた。
ピッコロが好きだ。
身体も・・・心も・・・、全てを知り尽くしてて知られている。
だからこそ、何もかも許して委ねて、感じるままに愛し合えるのだろう。
『・・・ああっ!!・・・ボクもっ・・・ピッコロさんが大好きっ・・・・・・』
悟飯の身体が更に開かれて、ピッコロを受け入れる。
どんどんと滑らかになる内部に、ピッコロは奥へ奥へと侵入してゆく。
二人の間に隙間がなくなる。
ピッコロのものは小さいものではない、と、いうより図体もでかいのだから当然ながら、大きい。
全部が入っている状態で身体を揺さぶられて、これ以上にないくらいの圧迫感が悟飯を襲う。
『・・・っはっ・・・・・・あふぅっ・・・っ・・・』
痛さというより、内臓を突き上げられる滅多にない感覚に息が詰まる。
入り口付近の締め付けが強くなる。
『・・・あっ・・・くぅっ・・・・』
思わず声が漏れるほどピッコロも感じている。
二人ともお互いの快楽に酔いしれ、気を失いそうになるくらいだった。
『・・・今日のお前は・・・一段といいな・・・』
低音で反則な声で鳥肌が立つ。
『そっ・・・そんなことっ・・・・・・、ピッコロさんだって・・・』
言いながらも止まらない動き・・・
『ボク・・・もうっ・・・いっちゃいそうです・・・・・・』
身体をのけぞらせながら限界を訴える。
その言葉を聞いて、もうひと頑張り。
腰の動きを早くしてやった。
『・・・ひっ・・・あっ!!!』
体中で息をしながら、必死にしがみついてその動きについて行く。
『・・・俺もっ・・・いくから・・・、お前も我慢するなっ・・・』
ピッコロの言葉に何度も頷いて答える。
『・・・んっ・・・・・・っっ・・・・・!!』
その姿で更に愛しさがこみ上げる。
思いのままに身体を揺さぶった。
『ああっ!!いっちゃ・・・っう・・・・!!』
そのたたみ込むような刺激で、悟飯が絶頂を迎える。
と、同時にピッコロも悟飯の内部へ大量の液体を流し込む。
出される瞬間、更に太くなった感触に果てたはずの悟飯の身体が再びいかされる。
『・・・あふぅっ・・・・っ!!・・・ピッコロ・・・・さぁ・・・んっ・・・・』
あまりの快楽に気を失った。
苦しそうに歪んだ表情で、上気したピンク色の頬を涙が伝っていた。
ピッコロはその涙を唇でぬぐった。
どれくらい時間が経ったであろう、鼻をくすぐる感触で目がさめた。
『・・・んっ・・・』
目が開くか開かないかの間に、唇に柔らかい感触を覚えた。
それはよく知っている、ピッコロの唇だ。
薄目を開けながら、ピッコロと甘いキスをした。
先ほどの快楽がまだ残っていて、振れる部分がピクンと変な反応をした。
『・・・・・・今・・・・・・、何時ですか?』
辺りは暗いからまだ夜は明けていないらしい。
『・・・3時半くらいかな・・・、大体2時間くらい眠っていたぞ。』
『3時・・・、ピッコロさん明日もお仕事なんですから・・・、もう寝ないと・・・』
心配しつつも、身体をまだ動かせる状態じゃない悟飯。
それくらい先ほどのは激しい行為だった。
『そういうことは心配するな・・・、なんのためにお前を起こしたと思ってる?』
悟飯が目を開ける前に、相当いたずらしながら起こしにかかったとみえる。
悟飯の可愛い寝顔に我慢できなくなったらしい。
『さっきあんなにやったのに・・・、もうですか?』
『「あんなに」と言うくらいしたか?』
サラリと言うピッコロ。
またこっち方面、強くなりましたね・・・ピッコロさん・・・。
焦る悟飯を尻目に更にキスを迫ってくる。
『・・・だっ・・・だめぇ・・・』
思わず逃げようとする悟飯。
『きゃっ・・・・』
ベッドからよろけながら落ちた。
『だっ・・・大丈夫か?』
ピッコロが慌てて抱き上げようとした。
『やっ・・・・』
その手を悟飯が振り払う。
『・・・?』
意外な行動に悟飯を見る。
『・・・すいませんっ・・・・、でも・・・体が・・・』
先刻の行為で、体中のどこを触られても感じるようになっているらしい。
それを知って、面白がってピッコロが悟飯に触る。
『・・・やんっ・・・!!やめて下さいっ・・・』
ピッコロに背中を向けてうずくまってしまう悟飯。
その綺麗な背中に指を走らせる。
『・・・・・・っ・・・はぅっ・・・』
この刺激はこの状態じゃなくても、身体を仰け反らせてしまうものだ。
そのまま悟飯は腰をつかまれた。
『・・・んっ・・・』
腰をつかまれた感触に身体が反応すると同時に、いきなり挿れられる。
『・・・・・・んんっ・・・、ずっ・・・ずるいっ・・・』
随分と奥まで抵抗なしに入った。
『・・・すごいな、手で支えなくても入ったぞ?悟飯・・・』
心なしか、うれしそうな声に聞こえた。
しかし、よく考えてみたら後ろからするのは初めてだった。
そう思う間もなく、ピッコロの腰が動き始めた。
今までにない感触に、声も出ない悟飯。
これまで身体の奥を突き上げられていた感触が、穴の壁をこするような、なんとも言えない違った快楽を覚えた。
『・・・あっ・・・!!ピッ・・・コロさんっ・・・!!』
力もどこに入れていいかわからず、歯を喰いしばってこぶしを握って耐えた。
腰を徐々に高く上げて、腰をつかんで自分の方へ引き込む。
『もうっ・・・だめっ・・・』
いつもと違う感覚に慣れないためか、我慢しきれずに悟飯が早くも果てた。
ピッコロは動きを止めてやり、首筋にキスをした。
『すいません・・・ピッコロさん・・・、全然満足できませんよね・・・』
謝る悟飯。
『・・・・・・。』
ピッコロは何も言わすに悟飯から引き抜いた。
そしてそのまま悟飯を抱き上げてベッドに戻してやる。
『もしかして・・・怒ってます?』
悟飯は不安になった。
優しく横たわらせると、悟飯に覆い被さるようにして、優しくキスをしてきた。
『・・・・・・ん・・・』
そのキスで怒っていないのはわかって安心した。
『後ろからのは、違った感触でいいのだが・・・』
おもむろに言われて、その後の言葉が予想できない。
『しかも、後ろからの攻めに弱いということも判明した。』
ボッと赤くなる悟飯。
続けるピッコロ。
『しかしだ、お前の感じている時の可愛い顔が見られない・・・それが欠点だな・・・』
ニヤリと笑った。
『見せてくれるか?・・・今度は?』
悪どい顔で悟飯を見つめる。
悟飯はこの表情に弱い。
優しい愛しいピッコロさん・・・そんな顔されて誰が断れますか・・・?
心の中でそう叫びつつ、悟飯は足を開いて目を閉じた。
『・・・・・・明日、起きれなくても知りませんからね・・・』
END
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